漫画のような出来事の前触れ

少し前の話。

昼飯終わりの午後3時頃、
ふと仕事をしているあにぃを見ると
おもむろに寝ていた。

それはもう仕事中おもむろに。

しばらく見ていると、

”はっ！”としながら起き、

またふらふらしながら寝て、また数秒して起き

”はっ！”としたあと、また寝ていた。

しばらくしてあにぃをコンビニに誘い

お前、仕事中寝るな

と叱ると

「す、すみません」

と謝り

「実は･･･自分、お昼ご飯食べると眠くなるんです」

普通！！

理由普通！！

そしてダメだろそれ！

その翌日、
昼飯にコンビニへ行くとあにぃがいた。

あにぃは散々迷ったあげく、
ウイダーインゼリーだけを買い会社へ戻った。

え？そんだけしか食わんの？

と聞くと、

「やっぱ自分食べると寝ちゃうので今日は昼これだけにします」

食べても寝ない努力をしろよ

そしてあにぃは一言

「忘れて下さい。弱音を吐いたこと」

全然かっこよくねえよ！

そんなこんなしていると、
同僚が話しかけてきた。

「知ってます？あにぃって漫画の上で寝てるって」

ん？

よく意味が分からなかったので、

それなんですか？と聞くと

「あにぃはベッドの代わりに漫画の上で寝てるらしいですよ」

いや、そんな漫画みたいな話あるか！

などという大して上手くもないツッコミをしつつ

あにぃに聞いてみた。

あにぃさ、漫画の上で寝てるって聞いたけどほんと？

するとあにぃは空を見上げ静かに答えた。

「そうですね、・・・漫画の上に・・・寝てますね」

だから全然かっこよくねえよ！

するとあにぃが

これまで言わなかったのですが・・・と言わんばかりに
思い口を開いた。

「実はこの間、災難があったんです」

漫画のくだりに続く面白い話かと思いきや、
何やら深刻そうに話すので、
真面目な話なのかと思い、詳しく聞くと、

「部屋が水没しました」

いや、既に面白いわ！